4年前の大雪の被害に学ぶ、損害保険の仕事を裏側から見てみよう。

本日2018年1月22日、ここ茨城県西部でも大雪警報が出ていて、関東全域でも建物の雪害が予想されます。
ニュースでよく4年前の大雪の状況が映りますが、あの時はカーポートが潰れる被害が埼玉県ではとても多かったことを思い出しました。その時と同じような状況ということは・・・。

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損保会社で急遽、災害対策本部が置かれ、損保会社だけでは手が足らず建築士にも声が掛かりました。
私も大宮事務所に1カ月くらい通い、損害査定の仕事をしていました。けっこう、ハードだった・・・。
そのときどんな仕事をしていたかといいますと。。。

1、損害保険会社の災害対策本部に出向く

2、案件を数件預かる(案件ファイルには保険契約内容、被害写真、被害図面、補修の見積が入っている)

3、まずチェックすること、フランチャイズ契約で20万円以下の見積は残念ながら支払い対象外

4、見積業者の会社名チェック(優良企業と隠語で読んでいるが 本当はその逆)要注意業者の見積ではないかリストから確認

5、そして被害について図面と写真で確認(雪の被害では無さそうだ、これはこじつけかも・・・など)

6、災害保険は現状復帰のためランクを上げて見積をしている場合ダメ、同等品で積算しなおす

7、改めて積算しなおした金額を書き出す(例えば100万円の見積があっても、同等品で積算しなおし40万円と出た場合)

8、支払われる見込みは40万円。そこで、なんと、お客さんに直接電話をする。『A損害保険の災害対策本部ですが、この度は積雪の被害大変でございました。申し込みが多くご連絡が遅れて申し訳ございません。雪害について今お話をさせていただきたいのですがよろしいでしょうか』

9、ここからが本題です。『いただきましたお見積りと写真を拝見させていただきました。非常に大変なご被害にあわれて大変かと思います。大変申し訳ないのですが、損害保険が現状復帰が基本となりますのでグレードを上げての見積金額はお支払いが出来ませんので、同等品でこちらで査定をいたしましたところ金額の方が40万円となりました。こちらの金額でよろしいければ支払いの方に廻しますので、2週間程度で指定口座に振り込まれます。よろしいでしょうか?』なんと、電話でその場でよろしいでしょうか?と聞きます。

10、大体の人はここでOKが出ます。時々、納得がいかない人もいるので、そういう場合はすんなり引き下がります。そして、①終了案件支払い廻しのBOXと、②納得されなかったBOXへ分けます。申し送り事項も詳しく書きます。

11、さて②のBOXはどうなると思いますか?次のステージに上がります。(上がってるのか下がってるのかわかりませんが)次のステージとは・・・。

12、ベテラン鑑定士の案件になります。ベテラン鑑定士も再度電話をし、現場に出向くこともあります。もしそれでも状況が変わらないとき、どうなると思いますか?さらに上のステージに。

13、弁護士案件レベルです。保険会社には弁護士がいるためもう慣れっこなんですね。あまりあの世界のひとは慌てません。

以上、わたしの仕事は主に事務所内で1から10までが多かったです。
一日5件くらい出来ればすごいねと言われるスピードです。
何気に無言のノルマがあるのです。

時々、明日は現場に行ってもらおうかな。と突然言われ、まだ雪の残る長瀞の方にいったこともあります。
現場というのは、積雪の被害を確認し図面をその場で起こし、お客さんの話を聞いて落としどころを探る。というものです。事務所に戻ってから見積を査定。建築士としての仕事っぽい仕事ですが、屋根に登ったりもするので正直いって危ないときもあります。

これが毎日、ずっとつづく仕事だったら辛いです。
ですがこういったことも経験して、何を身に着けたかと言うと。
着地点を決めて話をその方向に持っていくこと、話し方や説明の仕方でお客さんの対応が変わるということ、気の弱い感じで行き過ぎても成約できないということ。見積のチェックのしかた。保険をどう申請したら下りやすいかということ!

火災保険で雪害も入っているかた、使わないともったいない損害保険。
今回も4年前と同じような状況です。雨どいの変形やカーポートなど被害がないかを落ち着いたら必ず確認をしましょう。

WakanaDesign一級建築士事務所(ワカナデザイン)

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