
こんにちはワカナデザインです。弊社で設計させていただいた境町学童保育内装工事時の模様をご紹介します。この記事は2016年に書いたものですが2022年にリライトをしています。ごこちらは、『学童らしくない公共施設らしくない建物』を目指して設計しました、ご覧いただけると嬉しいです。
『学童らしくない公共施設らしくない学童保育』(放課後児童クラブ)の内装工事風景。
建物概要
- 構造:木造平家建て
- 規模:286.51m2
- 収容人数:96名
工事も終盤にさしかかる内装工事
天井高さ4.5mの開放的なプレイルームには、チェーン式のペンダントライトです。長さ調節は勾配天井のため最後に行ってもらいます。照明器具については、カバーが付いて完成です。学童という用途柄、照度は明るめ昼光色でなく白色です。ただ、リモコンで明るさや色味も調整が出来ます。
学童廊下のダウンライトは温かみを演出する昼光色です。天井の真ん中に配置するのではなく、壁に寄せて、壁に照らされる間接的な光がいい味を出します。
マットなカフェブラウンのフローリング施工風景です。
電気屋さんから知恵をいただき電気スイッチプレートにも予算の範囲の中で こだわってみました。『新金属プレート』仕上がり写真はまた後ほどですが このプレートオススメです!
それでは仕上がり写真をご紹介いたします。
照明器具のカバーが付いてアクセントになりました。シャボン玉のようにも見えます。左右がミラーのようですが2つも児童クラブになっていて、真ん中に木製建具があるので間仕切ることが出来ます。水色のランドセルロッカーや本棚をアクセントに使用。
学童を設計した際、ランドセルロッカーについて気をつけたこと。
床の一部を畳にしてくつろぎやすいスペースを確保。子どもがゴロゴロできるように。天井はグレー系のクロスを採用して全体の引き締め効果を狙って。
テーマパークを学童に!エイジング塗装を取り入れた境町にこにこ児童クラブ。
▲この建物の外装についてはこちらの記事をご覧ください。
大型黒板は緑ではなく黒を採用して天井とのバランスを取りました。
▲外装に造形エイジング塗装も取り入れています。
ここで子どもたちに学童生活を、思い切り楽しんでもらいたいと思います。
子どもも親も喜ぶ施設を安定経営できる! 「民間学童」のつくり方・運営の仕方
児童福祉法の放課後児童クラブの用途区分
『学童』『学童保育』『児童クラブ』などと呼ばれている放課後児童クラブは児童福祉法によるものです。建築基準法での用途区分は、08210児童福祉施設等(児童福祉施設等(建築基準法施行令第19条第1項に規定する児童福祉施設等をいい、前4項に掲げるものを除く。次項において同じ。)(入所する者の寝室があるものに限る。)08220児童福祉施設等(入所する者の寝室がないものに限る。)となります。寝室がないものは08220ですがこちらの方が一般的でしょう。昔はこのようにふたつに分かれていませんでしたがここ数年で修正されたようです。
設計をする上で特に気をつけること
- 特殊建築物のため延べ床面積は300m2以下に抑えると経済的。
- 法律が厳しくなるので平家が経済的。
- 児童一人の所要面積は1.65m2以上。(畳1枚分)
▲同じ形でも色を変えるとこんなにもイメージが変わります。
壁を生クリームのような白さにしたいF7590A。学童改修工事。
▲学校の教室を改修した学童はこちら。
▲大空間をつくるために鉄骨の梁を採用しています。
茨城県境町 境小学校内 にこにこ児童クラブ
売れる店づくりとは、店舗設計レイアウトから始まる!原理原則にそったアドバイスで、動線の確保や店舗デザイン等の設計プロデュース。
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株式会社WakanaDesign一級建築士事務所(ワカナデザイン)
茨城県猿島郡境町下小橋555-13
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Q.どんな設計事務所?
A.茨城県境町に拠点を置き、女性一級建築士が運営する小規模な建築設計事務所。
Q.なにが専門の設計事務所?
A.店舗やオフィス、飲食店など商業建築が専門。空き家対策や、遊休建物の利活用をするリノベーションやリフォームを推進。
Q.設計の特徴は?
A.色使い、植栽、ワクワク、女性的な建築で利益を生む設計を心がける。
Q.実績は?
A.パン屋、シェアーオフィス、ラーメン屋、カフェ、アンテナショップ、食堂、保育園、学童保育、公園、ドッグランなど。茨城県境町および埼玉県春日部市にて見学可能。
Q.仕事のスタイルは?
A.一つ一つ情熱を持って企画設計から監理まで丁寧な仕事を心がけている。
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