古民家の古材板リメイクが人気の理由。

おしゃれなカフェや雑貨屋さんに行ったときに、この雰囲気なんかレトロでかわいいなと思ったことはありませんか?
それはもしかしたら『古材』を使ってレトロ感を出しているのかもしれません。

古民家で使われていた古材、古い建具などは、リメイクによってビンテージやレトロなものとして、素敵に生まれ変わります。

キーワード、古材リメイク

最近わたしのブログの中でも人気キーワードになっている

古材のリメイク

古材というと古くて汚いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが

世間的にも、その概念は変わりつつあります。

 

私は、流木や古材のように、時間をかけて自然に作り出された形や色、触った質感は、

とてもすばらしい芸術品だと思っていて魅力的な宝物にしか見えません。

 

さて、古材とはどのようなことを言うのでしょうか。

築50年くらいからの古い建物に良い古材が多いです。

築40年の建物は中途半端に古い、でもその良さもまたありますが。

築140年の歴史が創り出す古民家の魅力とは

古材といっても床板、建具(木製の戸)、柱、梁、金物、雨どい・・・。

味わいのあるものは隠れています。

アンテナを立てて現場を見ると本当に慌てちゃうくらい宝物がわんさかあります。


▲床板を剥がしているところです。

築50年から60年経過していると思う古民家。

こういう建物は床板も簡単に外れてしまいます。

でも古材調達には何があるか分かりませんので

注意をしながら行ってもらいます。

なるべく一人で行かない方が良いでしょう。

 

床板を剥がすと、床根太が見えてきました。

昔は丸太状の床根太。

上部だけ平らにしているので味わいが感じられます。

今は見れない光景。


▲剥がすと立派な古材になってきます。

これをキレイな状態にしてリメイク。

どのようなリメイク法かと言いますと、

まずは、カウンター腰壁に貼る方法。


▲古材カウンター

ショーケースにも古材を貼るとカウンターの一体感とオーダーメイド感が出ます。

設計事務所も5G時代の準備でyoutube動画を作成。作品集第一弾は河岸の駅さかいリノベーション。


▲キッチンの下がり天井に古材板

古材はタイルとの相性も良く、工業系の照明器具にも合います。

次に、古材床板のリメイク術は

テーブルバージョン。


▲古材テーブル天板

ポイントは、乱張りと言って短い板をバラバラに貼り合わせるやり方で。

色の違いが微妙にありそれが何とも言えない味になっています。

作り方に関しては、反省点もあり、次回に向けて改良中です。


▲古建具リメイク

こんな障子の枠をリメイクした方法もあります。

色のキレイな和紙を部分的に貼って間接照明にしてみました。

障子の枠も格子として再利用が出来るのでお勧めです。


▲ビンテージ感のある古建具のリメイク

このように格子として使用します。

全てが見えて欲しくなくまるっきり隠したくないときは最適です。


▲店舗の間仕切りに古建具をリメイク


▲古材フック

古材の調達現場には、こんな可愛いものまであります。

古民家でよく見かける鉄製の金物。

古民家フックというキーワードでたくさん検索が出来ますが

これもなかなかの人気です。


▲銅製の雨どい

現在の雨どいはプラスチック製なので、こういう銅製の雨どいを見ると耐久性があるのが一目瞭然です。

そして、経年した味わいが半端じゃない!自然に出来たエイジングでかっこいい。

こういうものも店舗のリノベーションに使用するとモダンレトロになるのでは・・・そういう目線で見ています。


▲桐たんす

レトロな桐たんすを仕入れました。

こちらは、柿渋を塗装してリメイクしたいと考えていて、これもまた良いものになるでしょう。

古材はリメイク法によって、驚くほどモダンに生き返ります。

古いものは視点を変えると、宝物になります。

ビンテージやレトロなものを必要としている人も増えてきています。

新建材のように、新しくきれいにカバーされたものに飽きてきている、私自身そう思います。

昔の人が作ったものは、理にかなっている。生き返った古材は、さらに何十年と使用されていくのです。

人より長く生きる古材、古きよきものを残していくのは、素敵なことです。

 

古材をふるさと納税で扱っているところがありましたのでご紹介。寄付をして返礼品に古材(ビンテージウッド)をもらってDIYしたいですね!

 

株式会社WakanaDesign一級建築士事務所

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