ツーバイフォー工法で造る梁なしの大空間。見せるトラスが綺麗!

この建物は、どうしても大空間(約9m×9mで高さ6m)が必要でした。木造で経済的に行うため色々と工夫した結果・・・

ツーバフォー工法のトラスにたどり着きました。もともとツーバイフォー業界の出身なので、回りまわって過去の覚えた仕事につながってくると嬉しいものです。

鉄骨造は、高力ボルトが手に入らないと業界内で有名でしたので、工期も金額面も面からその線は今回考えず。

次に考えたのは在来工法の特殊な梁の工法です。

大空間が作れる梁ということでしたが、梁が出てしまうのです。

そこでツーバーフォーのバルーン壁でやったらどうなるかと考えました。

バルーン壁というのは、縦に長い壁。1.2階を合わせた壁という感じです。

ツーバイの構造屋さんに相談をして、たぶんいけると踏みました。

構造屋さん自身も初めてのパターンだということで いろいろご検討いただいて助かりました。

建て方当日、天気に恵まれて フレーマーというツーバイフォー専門の大工さんが手際よく進めていました。

開口は、基準を満たしながら経済的になるよう心掛けました。あまり特殊なことをすると金額に反映されるのです。

土台と床合板を敷いた後は、建て方は一日で終わってしまいました。

工期短縮! これがパネル工法のすごいところです。

工場でパネルとして作ってきてしまうので現場がとても効率的なのです。

昔は私はこのパネル工場で働かせてもらっており、5年くらいパネル図を描いていました。

今こうやって設計者としてパネルを採用することになるとは当時は思ってもいなく

その関係で、昔お世話になった方々にいまも相談させてもらうこともあります。

こちらがトラスです。

今回は表しといって、石膏ボードとか仕上げ材で隠さないので なるべくきれいに作ってきてもらいました。

とてもきれいな材料でした!ありがとうございます!

 

断熱材を入れて、構造上の合板を貼ります。

その上から、石膏ボードです。

このピンクの石膏ボードが なんか印象的ですね。

パテをして表面を平らにして次は、塗装です。

ちなみにブルーの石膏ボードはマグネット対応の石膏ボードです。

磁石がくっつきますよ。

 

壁が塗装され、照明器具が取り付きました。

高さが6mと高いので足場を利用して大空間の仕上げが進んでいきます。

トラス同士をつなぐ雲筋交いというもの、その204材の上に電気配線が隠してあります。

下から見たらわかりませんね、素晴らしいです。

そして、床の仕上材、人工芝の施工です。

ここは、コワーキング施設です。ここで子どもを遊ばせながらお仕事をする場所。

子育てをするリモートワーカーには良い場所になると思います。

2階から規則的に並んだトラスが良く見えます。

雲をイメージして選んだ丸い照明器具。

芝の上では子どもが寝転がっています。

日が差し込むとそこだけ芝が明るくなって、外にいるような錯覚を起こします。

これが完成形です。

子どもたちに、走り回って思いっきり楽しんでほしいと思います。

以上、ツーバイフォートラスの大空間についてでした。

 

株式会社WakanaDesign一級建築士事務所

茨城県境町、埼玉県春日部市を中心に古民家古材(ビンテージウッド)を取り入れた設計業務を行っています。

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