賢いキッチンの部分リフォーム。『ビルドインコンロ、ガス台編』

キッチンのリフォームは全てを取り替える方法が一般的ですが、コンロや換気扇、水栓、照明など・・・嫌なところを部分的に取り替えるという方法もあります。なぜならば、天端や扉は案外丈夫で長持ちするからです。全てを撤去して新しいシステムキッチンにするのは、とてもお金がかかるし勿体無いと考える人もいます。その分、他にお金をかけたいですよね。今回はそんな考えの方に、部分リフォームキッチンの施工事例をご紹介します。

おおよそ築30年から35年のキッチンはザ・昭和

当時のガスコンロはこのタイプ。料理をしていると吹きこぼれや油の飛び跳ねが頻繁におこりますが、天端が窪んでいるため、そこに汚れが溜まり掃除のしにくさ満点です。しかも鉄の棒でつくられた底上げ台(ゴトクの役割)が大き過ぎて洗いたくてもシンクに入らないという問題も。そんなザ・昭和ガスコンロを取り替えたい。そう思う人は多いはずです。

古いガス台を撤去

▲株式会社HARMAN(ハーマン)のビルトインコンロ harman infrared gril

幅600というコンパクトタイプ。グリル付きのビルドインガス台です。ワークトップを開けてみると、中が見えてさらに年紀を感じますね。しょうがないですよね、35年くらい経つんですから。キッチンの構造ですが、要はアゴみたいなものが四方に少し出ていて穴の空いている天板に引っ掛けている感じ。

下の写真が新しいガス台ですが、比べてみると一目瞭然。古いものは隙間が多いですね。

新しいガスコンロ。

▲Rinnaiビルドインコンロ RB32M5HS-W

開封状態の新しいピカピカのガス台。トップを外したら施工用の取手が真ん中付近にあり、持ち運びやすいようになっています。女性一人でも持てるけど若干重く感じます。そんな感じの重さです。トッププレートは経済的なホーロー。魚焼きは片面焼グリルタイプ。商品価格的にはネットで3万円ちょっとです。

キッチンの熱源について、ガスか電気が悩む人へ

電気代の高騰もあり、ガスかIHかを悩んでいる方へ持論ですがお答えします。電気代の高騰は確かにありますが、それよりも私が気になるのは、停電になったときにガスは使用できるというところ。オール電化など、全て電気に頼っていたりするとと災害や予期せぬ事態になったときに、使えなくなってしまいますので。建物全体で何かに偏るのはお勧めできません。

それと料理好きにはやはりガスですね。卵料理とかはガスでないと微妙な火加減が難しいと感じます。ですが、子供やお年寄りの家庭はIHを望む方も実際多いです。ちなみに、火災の予防については、火災報知器の設置も考えておくと更に安心ですよ。

ということから、電気又はガスの選択は、このようなことを意識しながら、それぞれの生活スタイルに応じて選んでください。

新しいガスコンロをビルドイン!

そして、ビルドイン!ワークトップの穴に対しての前後のズレは若干ありますが許容の範囲です。

ワークトップを付けて、スタイリッシュなガスコンロに生まれ変わりました。掃除のしやすさは、前のものに比べたら格段に違うでしょう。色は黒、グレーなどありますので周りに調和する色をチョイスしてください。ゴトクもスッキリしています。

グレーがきれいなトッププレートですね。余談ですが、コンロの口って、三つあるものが多いですよね。手前に大きいものが二つと間の奥に一つ。ですが、料理をする人も、三つをフルに同時使用する人ってほとんどいないと思います。一時的な置き場として使うことはよくありますが。でも標準がこれだったりするので、邪魔にはならないですし、3口で良いかと思います。

続いて余談ですが、魚焼き器(グリル)って使っていますか?

私は掃除が面倒そうなので使っていません。焼き物は、ヘルシオとか電気オーブンを使ってます。その方が臭いや煙が少なくて掃除も楽だからです。というわけでグリルは付いていても実際は使わないという人も多いのではないでしょうか。こちらも邪魔ではないのであっても問題ありませんね。

ガス接続工事をしてガス台リフォーム完了

設置が終われば最後にガスの接続工事です。ガス台の下の扉にあります。ガス屋さんが接続をします、その際にガス漏れ検査もしてくれます。また、LPガス(プロパン)、都市ガスの種類によっても機器が分かれるので購入にはご注意ください。

という訳で、キッチンを全て取り替えるのを躊躇しているかたへ部分的にリフォームする方法をご紹介しました。それでは、実際にどのような業者さんに頼めば良いんだろうということについては、場所が関東(東側)の方であれば弊社でも窓口になれますが、そうでない方は、お近くの設計事務所に問い合わせをしてみると良いかもしれません。普通に考えたらリフォーム会社さんですが、業者さんは全部取り替えることを勧めたりすると思いますので、その点を全て理解して敢えての方は、信頼できる設計事務所さんですね。最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は、換気扇のリフォームについて解説したいと思いますので、また良かったらご覧になってください。

賢いキッチンの部分リフォーム『ビルドインコンロ、換気扇編』

 

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