待ってましたミストと植栽のデザイン!

今年2024年はブログの更新に力を入れています。毎日更新するのは大変ですが、努力の甲斐があり、すでに効果が見られています。昔知り合った方からの問い合わせが2件あり、実際に仕事のご依頼もいただきました。その方は私のウェブサイトやブログを読んで連絡をくれたそうです。このような反響を目の当たりにし、引き続き頑張ろうという気持ちになりました。さて、今日のブログは、ミストについてです。千葉県房総の方から、ミストと植栽のパースを作成するようご依頼をいただき、このプロジェクトに取り組むことになりました。このような内容は私の大好きなジャンルで、非常に楽しんで作業を進めることができました。それでは、このデザインの経緯についてお話ししていきたいと思います。

ミストの準備はできている

パースを開始するにあたり、まずミストに関して考えました。これまでにも何度かミストの提案を試みた経験があり、そのため準備はすでに整っていました。ミストシステムに関しては、既製品を使用することが最善だと考えました。これは主にメンテナンスの面からの判断です。一からミストシステムを作ることも可能ですが、壊れたり不具合が生じた際に施工者に負担がかかることを避けたいと考えたからです。

既製品を使用することで、メンテナンスや修理が容易になり、長期的にはコスト効率も良くなるというメリットがあります。また、既製品は品質が保証されており、信頼性の面でも安心です。ほかでもそうですが、機能性と実用性を兼ね備えたものを選定しています。

どんなところに設置するの?

設置場所に関してお話ししましょう。このプロジェクトは千葉県房総方面の道の駅構内での実施を予定しています。この地域は気候が温暖で、南国の植栽が生き生きと育つ理想的な場所です。植栽に関しては、成長の心配が他の地域に比べて少ないです。

道の駅という用途から、人の行き来が多いことが予想されます。そのため、歩行の邪魔にならないようにしながらも、雰囲気を出すための工夫が必要です。また、ミストを自然に景観に溶け込ませることも重要でした。

ミストポール

ミストシステムに関しては、特定のメーカーの製品に注目しています。それは「ミストポール」というもので、公園や公共施設に設置されることが多いです。このポールにはボタンが付いており、押すとミストが噴出する仕組みです。以前この製品を検討した際には途中で断念してしまったため、詳細はメーカーに確認する必要がありますが、今回はこの商品を使用する方向で考えていきます。

ミストポールの概要

  • 低圧での簡易ミストを装備した製品で、夏の涼みや水遊びに適しています。
  • 高さは約2.7メートル、重量は約70キログラムで、鋼材製です。
  • 製品番号FFF-001、価格は798,000円(税別)です。運賃、据付費、基礎工事費は別途必要です。
  • ボタンを押すとミストが噴霧する仕組みで、電源やポンプは不要です。
  • ノズルは5箇所あり、水道圧のみで動作する低圧ミストシステムです。
  • 本体は鋼材製で、溶融亜鉛メッキ下地に合成樹脂塗装またはポリ粉体塗装が施されています。
  • この製品は、公園や公共施設などに適しており、簡単な操作で気軽にミストを楽しむことができます。ミストの粒径が大きいので、衣服や髪が若干湿る可能性がありますが、噴霧時間が短いので速やかに乾きます。ミストパーツの交換は約2〜3年毎が目安です。

植栽とミストポールを合わせたパースがこちら

ミストポールを四カ所配置し、その間に壁面緑化を施した壁を挟むことで、空間に一体感を持たせています。ミストと緑の壁が連携することで、視覚的にも機能的にも調和が取れたリフレッシュできるエリアを目指しました。

ミストポールの高さは2.6メートル、壁面緑化された壁の高さを2メートルとしています。ミストが植物に潤いを与え、壁面の緑を一層生き生きとさせることで、自然の美しさと快適さを増進させるように考慮しました。

このミストポールには押しボタンが付いており、ボタンを押すことでミストが噴出するシステムです。大人も子供もボタンを押す行為自体が楽しく、また省エネルギーにもつながります。

植物はプランターカバーの中にすっぽり収納できるようになっています。このタイプのデザインに合う植物はしだれ系のものですが、色鮮やかなお花を交えて配置していくとバランスがとれるでしょう。メンテナンスにも配慮したものを考えました。

提出しないと始まらない

以上がファーストプランのデザインでした。施工者を通じてクライアントに提案したところ、残念ながら求められていたのはこのプランとは異なり、各ミストポールの周囲に植栽を配置するデザインでした。ファーストプランで進行することもありますが、今回のように次のプランへと移行することもよくあります。いずれにせよ、提案を出して初めて打ち合わせが進むため、このプランが無駄になったわけではありません。次回はこの修正プロセスについてもブログで紹介していきたいと思います。

 

WakanaDesign一級建築士事務所(ワカナデザイン)

こんにちは、一級建築士の鈴木祐子です。株式会社WakanaDesign一級建築士事務所の代表を務めております。茨城県境町に拠点を置き、建築設計のプロフェッショナルとして21年目に突入いたしました。真剣さと遊び心の絶妙なバランスを大切にし、魅力的な空間をデザインしています。

Hello, I’m Yuuko Suzuki, a first-class architect. I am the founder of WakanaDesign, a first-class architectural firm based in Sakai, Ibaraki. With 21 years of experience, I prioritize the perfect balance between seriousness and creativity to design captivating spaces.

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Q.なにが専門の設計事務所?
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