鉄筋コンクリート造のアルミウムサッシは溶接で取り付けをしてからモルタルで充填します。一級建築士の勉強でいうところの、施工→内装工事→建具工事→アルミウム製建具の項目になります。さてこれらを、実務に照らし合わせて見てみたいと思います。試験対策にもどうぞご覧ください。
RC造(鉄筋コンクリート造)におけるアルミサッシ工事 ~実務編~
木製窓枠が付いて断熱処理をした状態からさかのぼる
現場の状態。バルコニーに出る掃き出し窓です。こちらは木製窓枠まで取り付け済です。
断熱材も木製窓枠もない状態
こちらがアルミサッシの取り付けです。
窓の周りに鉄筋が4か所見えると思いますが、『差し筋』というものでコンクリート打設前にあらかじめ躯体に埋め込んでおきます。
サッシと躯体の緊結の役割。
差し筋拡大です。
これがサッシの4方向に入っています。鉄筋と取り付けアンカーを溶接するのですが写真は残念ながらありません・・・。
そしてその後、モルタルで隙間を充填するのです。
隙間はどのくらいかと言いますと、開口上部と左右が45mm程度、下部が75mm程度あれば確実にモルタルが充填できるとテキストにあります。
モルタルでサッシ周りを充填する前
実際の現場もスペース的にそのくらいですね。
覚え方としては下部だけ大きめに開けるという所がポイントかもしれません。
建築士試験的にいうと
充填モルタルについて調合がセメント1に対して砂3とする。という設問がH18年とH11年に出題されているようですね。
(日建学院の施工テキストより引用)
設問に対する答えは 〇丸です。
これは常識的な感覚なのでしょう。
詰めモルタル→シーリング(サッシ、水切りの裏)をして
続いて、窓枠(額縁)を取り付けます。
今回額縁は木製です。
額縁とサッシの取り付けはビスで固定しますが、ビスについての決まり事もあります。
それは、アルミ製建具に用いられるネジは、『ステンレス製』のものとする。
これは、サッシが腐食しないよう、ステンレスとアルミの相性の問題だと思います。
一般に、異なる種類の金属が水分を介して接すると、その間に電流が生じます。
両金属の自然電位の差が大きい程、大きな電流が生じます。
ちょっと私も難しいのですが、こういうことらしいです。
簡単に考えると、ステンレスとアルミの相性ということでしょう。
ただし、それぞれの部品の表面積にも関係するとの事です。
アルミニウム > ステンレス
この関係であれば相性はいいとされています。
今後、各工程の写真も追加できればと思っています。
私自身も、このようにまとめることで知識として留めておくことが出来るので続けたいと思っています。
RC(鉄筋コンクリート造)関連の記事はこちらです。↓↓↓
RC造3階建マンションの監理。ベストポジションで階段の配筋写真。
RC造マンションのユニットバスUBの見えない部分はこうなっている。
(2022年1月リライト)
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