在来工法の大壁耐力壁における構造用面材の張り方を図に表しました。
筋違を減らし、合板耐力壁にしたいという依頼。検討した結果・・・。
在来工法の大壁耐力壁における構造用面材の張り方を図に表しました。
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構造用合板ありきのツーバイフォー工法
私はツーバイフォー工法の工場で4年ほど、施工図を描いていました。
その施工図をもとに、工場でパネルが作られて現場で立て起こしていく。
現場で建て方をしている風景。
合板の張り方や釘に関して、ルールが沢山あり、そこは工場としては一番注意するべき点なのです。
同じように、在来工法においても、耐力壁を面材で検討する場合、合板や釘には気を付けます。
今回の案件、在来工法住宅2階建て。
施工者さんへ注意をお願いするために簡単に図に表してみました。そこが、監理者としても現場でのチェックポイントになります。
注意点
① 構造用合板を使用する場合 JAS特類 厚さ7.5mm以上
② 合板継ぎ手は6mm以上開けること
(以前、ビッシリ張られてしまったことがあります。スペーサーを挟みながら張っていました。)
③ 釘はN50とする
(FNやNCでも良いんでしょう?と思ってしまうかもしれませんが、駄目なのです。)
↑ FN50とNC50の違い
釘のピッチについて
N50を外周部および中間部@150mm以内(外周部、中間部)
壁倍率について
■45×90の木材の筋交は2倍
■上記をたすき掛けにすると4倍
■上記のような合板耐力壁とした場合2.5倍
とうことは たすき掛けよりも筋交+合板の方が筋交が減らせて倍率が高めになります。
住宅での耐力壁を検討してみました
今回はこの併用型を採用してみました。
筋交いと構造用合板を併用した場合は、壁倍率を合計することができます。2.0+2.5=4.5倍です。
図面上では、このように色分けしました。
赤が筋交、黄色が合板耐力壁。
ここでまた注意が必要なのは、外壁すべてに合板を張っても、釘は仕様に乗っ取らないで張ってもらわないと
耐力壁でカウントしていなところでも強度が出てしまいます。そうなると偏心率や引き抜きの計算などもくるってしまいます。
ちょっと現場ではややこしいのですが、なるべく混乱しないよう図面はわかりやすく見えるよう勤めました。
上記は合板採用なしの筋交のみの検討時です。
まとめ
比べるとよくわかるのですが
筋交をかなり減らすことができました。
ですがその代わり合板で剛性が高くなったので引き抜きは大きくなってホールダウンは若干増になります。
どういう組み合わせにするかは施工者さんに寄ります。現場での効率化、材料の省コスト化を検討することは良いことだと思います。
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